東京大学の入試科目と配点を文系・理系別に徹底解説

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東京大学の受験を考え始めたとき、まず知っておくべきなのが入試科目と配点の全体像です。「共通テストは何科目必要?」「二次試験の配点は?」「理系でも国語があるって本当?」――こうした基本情報を正確に把握することが、効率的な受験対策の出発点になります。

私は東京大学理科三類に現役で合格しましたが、入試科目の全体像と配点比率を早い段階で理解しておいたことが、科目ごとの勉強時間の配分を最適化するうえで非常に役立ちました。特に東大は共通テストが110点に圧縮される独特の仕組みがあり、この構造を知っているかどうかで受験戦略が大きく変わります。

この記事では、2026年度入試の最新情報をもとに、東京大学の入試科目・配点・試験時間割を文系・理系別にわかりやすく整理し、さらに配点比率を踏まえた学習戦略まで解説します。

  • 共通テスト6教科8科目の必要科目と配点を一覧表で整理
  • 二次試験の科目・配点・試験時間を文系・理系別に解説
  • 2日間の試験時間割と当日のスケジュールを提示
  • 配点比率を踏まえた科目別の学習優先度と戦略を紹介
目次

東京大学の入試科目と配点を文系・理系別に解説

東大入試は共通テスト(1,000点満点→110点に圧縮)と二次試験(440点満点)の合計550点満点で合否が判定されます。ここでは共通テストと二次試験それぞれの科目・配点を詳しく見ていきましょう。

共通テストの必要科目と配点

2025年度入試から「情報I」が追加され、共通テストは1,000点満点になりました。文系・理系で必要科目が異なります。

文科各類(6教科8科目 / 1,000点満点)

教科科目配点
国語国語200点
地歴公民5科目から2科目選択200点
数学数学IA+数学IIBC200点
理科基礎4科目から2つ選択100点
外国語英語等から1科目200点
情報情報I100点

理科各類(6教科8科目 / 1,000点満点)

教科科目配点
国語国語200点
地歴公民5科目から1科目選択100点
数学数学IA+数学IIBC200点
理科物理・化学・生物・地学から2科目200点
外国語英語等から1科目200点
情報情報I100点

英語の配点換算: 共通テストの英語はリーディング100点+リスニング100点ですが、東大ではリーディング140点:リスニング60点(7:3)に換算されます。リーディング重視の配点である点に注意してください。

二次試験の科目と配点(文系)

文科一類・二類・三類はすべて同じ科目・配点で受験します(合計440点満点)。

科目配点試験時間備考
国語120点150分現代文2題+古文+漢文の4題構成
数学80点100分大問4問・完全記述式
地歴120点(各60点×2)150分(2科目)日本史・世界史・地理から2科目選択
外国語120点120分うち約30分はリスニング
合計440点

文系で最も配点が高いのは英語・国語・地歴(各120点)です。数学は80点と他科目より低いですが、文系数学は最も得点差が開きやすい科目であり、「2問完答」が合格の一つの目安とされています。数学で大きく崩れると他科目で挽回するのが困難になるため、「守り」の科目として手堅く点を取ることが重要です。

二次試験の科目と配点(理系)

理科一類・二類・三類もすべて同じ科目・配点です(合計440点満点)。

科目配点試験時間備考
国語80点100分現代文+古文+漢文の3題構成
数学120点150分大問6問・完全記述式
理科120点(各60点×2)150分(2科目)物理・化学・生物・地学から2科目選択
外国語120点120分うち約30分はリスニング
合計440点

理系は英語・数学・理科がそれぞれ120点の等配点です。数学は6問150分で処理量が非常に多く、1問あたり25分のペースで解く必要があります。数学が得意なら大きなアドバンテージになりますが、難化した年は合格者でも半分取れないことがあります。

私が理科三類を受験した際も、数学で想定以上に時間がかかり、試験中に冷静な時間配分が求められました。数学の出来が合否を左右する科目であることは間違いありませんが、英語と理科で安定して得点する力が土台になります。

理科三類の面接について

理科三類のみ、二次試験の筆記試験に加えて3日目に面接が実施されます(2026年度は2月27日)。面接では「医学への適性(意欲、論理性、倫理性、コミュニケーション能力等)」が評価されます。

面接の結果は配点として明示されていませんが、「総合判定の資料とする」とされており、学力試験の得点にかかわらず面接の結果により不合格となることがあると募集要項に明記されています。とはいえ、面接で不合格になるケースは極めて稀で、大多数の受験生は筆記試験の得点で合否が決まります。

二次試験の時間割と当日のスケジュール

東大の二次試験は2月25日・26日の2日間で実施されます(2026年度の場合)。文系と理系では1日目の順序が異なる点に注意してください。

1日目(2月25日)

時間帯文科各類理科各類
9:30〜12:00(150分)国語
9:30〜11:10(100分)国語
14:00〜15:40(100分)数学
14:00〜16:30(150分)数学

2日目(2月26日)

時間帯文科各類理科各類
9:30〜12:00(150分)地歴(2科目)理科(2科目)
14:00〜16:00(120分)外国語外国語

時間配分のポイント: 地歴2科目と理科2科目はそれぞれ150分の中で自由に時間を配分できます。たとえば理科なら「物理に80分、化学に70分」のように得意科目に多めの時間を割く戦略が可能です。あらかじめ自分の配分を決めておくことをおすすめします。

共通テストが110点に圧縮される仕組み

東大入試の大きな特徴が、共通テスト1,000点満点を110点満点に一律圧縮する仕組みです。

計算式は非常にシンプルで、共通テストの合計得点に110/1000を掛けるだけです。

  • 共通テスト900点(90%)→ 圧縮後99点
  • 共通テスト800点(80%)→ 圧縮後88点
  • 共通テスト700点(70%)→ 圧縮後77点

つまり、共通テストで100点差があっても、圧縮後はわずか11点差です。二次試験440点の中で11点は十分に逆転可能な差です。この圧縮構造があるからこそ、東大受験では二次試験対策に多くの時間を割くのが合理的なのです。

ただし、足切り(第一段階選抜)は共通テストの素点(1,000点満点)で判定されます。圧縮前の得点が重要になるため、共通テスト対策をゼロにするのは危険です。足切りの詳細は科類によって異なりますので、最新データは東京大学の公式サイトでご確認ください。

東京大学の入試科目を踏まえた受験戦略

入試科目と配点の全体像を把握したら、次はその情報を実際の学習戦略に落とし込みましょう。科目ごとの出題傾向や優先度の考え方を、理三合格者の視点と6年間の指導経験をもとに解説します。

各科目の出題傾向と特徴

英語(120点 / 120分)

全5題構成で、要約・英作文・リスニング・和訳・長文読解と幅広い形式が出題されます。リスニングが約30分間出題されるのは東大の大きな特徴で、推定配点は約30点です。多様な形式に対応する総合的な英語力が問われます。

数学(文系80点・理系120点)

完全記述式で、解答用紙はA3判の片面に2問ずつ。文系は4問100分、理系は6問150分です。微積分・確率・整数が頻出で、計算量と論理的な記述力の両方が求められます。

国語(文系120点・理系80点)

全問記述式。文系は現代文2題+古文+漢文の4題、理系は現代文+古文+漢文の3題です。解答欄は1行あたり約30〜35字で、簡潔かつ正確に記述する力が必要です。超高得点が取りにくい科目で、合格者平均でも得点率は50%程度です。

地歴・理科(各60点×2科目)

地歴は全科目で論述形式が中心。世界史の第1問は大論述が定番です。理科は物理・化学が最も多い組み合わせで、化学の有機構造決定や物理の電磁気が頻出分野です。

理科・地歴の選択科目の選び方

選択科目の組み合わせは合否に直結する重要な判断です。

理系の理科選択

  • 物理+化学:最も多い組み合わせ。工学部志望者は物理が必須の場合が多い。計算量が多いが高得点を狙いやすい
  • 化学+生物:医学部志望者に多い。暗記量が多いが、安定して点を取りやすい
  • 物理+生物:少数派。化学を避けたい場合の選択肢だが、進学後の化学の知識不足に注意

文系の地歴選択

  • 世界史+地理:最も多い組み合わせ。世界史は知識問題もあり私大対策と両立しやすい
  • 日本史+世界史:歴史好きに向く。暗記量は最大だが、相互に関連する知識が多い
  • 日本史+地理:日本史は東大独特の「史料読解型論述」で私大対策と両立しにくい点に注意

選択科目は出願時に決定する必要があり、後から変更できません。自分の得意・不得意だけでなく、進学後の学部での必要性や私大併願との相性も考慮して選ぶことをおすすめします。

情報Iの配点と対策の優先度

2025年度入試から追加された「情報I」は、共通テスト1,000点中100点(10%)を占めます。しかし、110点に圧縮後の実質的な配点は約11点にとどまります。

つまり、二次試験対策の時間を大幅に削って情報I対策に充てるのは非効率です。ただし、足切りでは1,000点満点の素点で判定されるため、情報Iの100点が足切り突破に影響する可能性はあります。

対策としては、教科書レベルの内容を一通り押さえておけば十分でしょう。共通テスト直前期に集中して対策するのが効率的です。

配点比率から考える学習時間の配分

東大入試は共通テスト110点:二次440点=1:4の配点比率です。この比率を踏まえると、学習時間の大半は二次試験対策に充てるのが合理的です。

学習時間配分の目安

  • 高1〜高2:基礎力の構築に集中。教科書レベルの内容を各科目で固める
  • 高3春〜秋:二次試験の過去問演習が中心。共通テスト対策は並行して軽めに
  • 高3冬(12月〜1月):共通テスト対策を集中的に。ただし二次の感覚を完全には切らさない
  • 共通テスト後〜二次試験:二次試験に全振り。約1か月間で過去問演習を仕上げる

私自身の経験としても、共通テスト(当時はセンター試験)の対策は12月に入ってから本格化させ、それまでは二次試験の力を伸ばすことに集中していました。私はスタディサプリの英文法講座や化学講座を基礎固めに活用しましたが、映像授業でインプットした内容を二次レベルの問題演習でアウトプットするサイクルが効果的でした。

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科目別の得点目標の立て方

入試科目と配点がわかったら、次は「各科目で何点取るか」の目標を設定することが重要です。合格者平均点(550点中330〜355点程度)を目標にする場合の科目別配分例は、記事3「東京大学の合格最低点を2026年最新データで科類別に解説」で詳しく紹介しています。

ここで強調したいのは、得点目標は「得意科目で稼ぎ、苦手科目で最低限守る」のバランスが鍵だということです。6年間の指導経験から言えば、苦手科目で「大事故」を起こさないことが最も合格率を高めるポイントでした。

しかし、この科目別の目標点設定と学習計画への落とし込みを一人で行うのは簡単ではありません。得意・苦手のバランスは一人ひとり異なるため、個別に設計する必要があります。

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東京大学の入試科目と受験戦略のまとめ

この記事では、東京大学の入試科目を共通テスト・二次試験の両面から整理し、配点比率を踏まえた学習戦略まで解説しました。最後にポイントを整理します。

  • 共通テストは6教科8科目・1,000点満点(2025年度から情報Iが追加)
  • 二次試験は4教科・440点満点。文系は英語・国語・地歴が各120点、理系は英語・数学・理科が各120点
  • 共通テスト1,000点は110点に一律圧縮。二次試験との比率は1:4で、二次の比重が圧倒的に大きい
  • 英語は文理共通で120点の最大配点科目。リスニング(約30分)があるのが東大の特徴
  • 選択科目は出願時に決定。進学後の必要性と私大併願との相性も考慮して選ぶ

東京大学の入試科目は多く、科目数だけ見ると圧倒されるかもしれません。しかし、配点比率を正しく理解し、科目ごとの優先順位を明確にすることで、限られた時間を最も効果的に使えるようになります。

入試科目の全体像を把握した次のステップは、科目別の具体的な対策です。「何から手をつければいいかわからない」という方は、東大毎日塾の無料相談で東大生メンターに相談してみてください。

皆さんの東大合格を心から応援しています。

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