医学部の共通テストボーダー一覧|足切りラインと対策を解説

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医学部を目指す受験生にとって、共通テストのボーダーラインは出願先を決める最重要指標です。「自分の点数でどの医学部に出願できるのか」「足切りにかからないラインはどこか」という不安を抱えている方は非常に多いでしょう。

私は東京大学理科三類に現役合格しましたが、共通テストの自己採点後に出願校を最終決定するプロセスは、医学部受験において極めて重要です。6年間の指導経験でも、共通テストのボーダーを正確に把握し、戦略的に出願先を選んだ受験生ほど合格率が高い傾向がありました。

この記事では、2026年度の国公立・私立医学部の共通テストボーダーを一覧で紹介し、足切りの仕組みからボーダーを超えるための具体的な対策まで解説します。

  • 国公立医学部の共通テストボーダーランキングがわかる
  • 私立医学部の共通テスト利用ボーダーがわかる
  • 足切り(第1段階選抜)の仕組みと回避法がわかる
  • 共通テスト重視型の医学部で有利になる戦略がわかる
目次

医学部の共通テストボーダー一覧【2026年度】

2026年度入試における医学部の共通テストボーダーを、国公立・私立それぞれまとめました。ボーダーとは「合格可能性50%のライン」を指し、各予備校が共通テスト後に発表する数値をもとにしています。

国公立医学部の共通テストボーダーランキング

2026年度の国公立医学部の共通テストボーダー平均は84.3%です。最難関の東京大学理科三類が93%、最も低い大学でも76〜78%と、全大学で高い水準が求められます。

ボーダー90%以上の大学

大学名ボーダー得点率備考
東京大学 理科三類93%最難関。段階評価面接
東京科学大学92%旧東京医科歯科大。研究医養成に強み
京都大学91%段階評価面接。二次比率が高い
大阪大学90%二次試験の配点が大きい

ボーダー85〜89%の大学

大学名ボーダー得点率備考
東北大学88%段階評価面接
名古屋大学88%段階評価面接
千葉大学87%授業料値上げ校
九州大学87%二次比率が比較的高い
北海道大学86%総合入試との併願に注意
神戸大学86%共テ配点がやや高い
筑波大学85%面接配点150点
横浜市立大学85%二次で逆転しやすい配点

ボーダー80〜84%の大学

大学名ボーダー得点率備考
金沢大学84%北陸地方の拠点校
岡山大学84%中国地方の拠点校
新潟大学83%地域医療に注力
熊本大学83%九州圏で人気
長崎大学82%熱帯医学研究で有名
信州大学82%地域枠の募集あり
群馬大学81%首都圏からアクセス可
鳥取大学80%穴場として人気上昇中

ボーダー80%未満の大学

大学名ボーダー得点率備考
旭川医科大学76〜78%北海道の地域医療に特化
弘前大学76〜78%東北地方。地域枠が多い
秋田大学76〜78%面接配点が非常に高い

ボーダーが低い大学は「入りやすい」とは限りません。旭川医科大学や弘前大学はボーダーこそ低めですが、二次試験の難易度や面接の配点が高いケースがあります。共通テストの得点率だけでなく、二次試験との総合バランスで出願先を判断してください。

私立医学部の共通テスト利用ボーダー

私立医学部の共通テスト利用入試は、共通テストの得点のみ(または共通テスト+小論文・面接)で合否が決まる方式です。一般入試とは別枠の募集で、国公立との併願がしやすいのが最大のメリットです。

大学名ボーダー得点率備考
順天堂大学97%私立最難関。ほぼ満点が必要
日本医科大学93%前期・後期で異なる場合あり
国際医療福祉大学91%学費が私立最安
昭和大学90%特待生制度あり
東邦大学88%女子学生比率が高い
東京医科大学87%都心に立地
愛知医科大学85%東海地方の私立
杏林大学82%共テ利用の中では比較的低め
聖マリアンナ医科大学82%共テ利用の中では比較的低め

私立医学部の共通テスト利用入試は、募集人数が極めて少ない(5〜15名程度)ため、ボーダーは一般入試よりも大幅に高くなります。順天堂大学の97%は国公立最難関の東大理三(93%)をも上回る水準です。私立の共テ利用はあくまで「国公立併願の保険」と位置づけ、確実な合格を狙うなら一般入試の対策も並行して進めてください。

医学部の共通テストボーダーと足切りの仕組み

医学部受験で避けて通れないのが「足切り」、正式には第1段階選抜です。これは出願者数が一定の倍率を超えた場合に、共通テストの得点で受験者を絞り込む制度です。

足切りの基本的な仕組み

  • 各大学が募集要項で「第1段階選抜の実施基準」を公表している(例:「約3倍」「約4倍」など)
  • 出願者数が基準倍率を超えた場合のみ実施される(超えなければ全員が二次試験を受験可能)
  • 足切りラインは毎年変動する。出願者数と得点分布によって決まるため、事前に正確な点数を予測するのは困難
  • 足切りにかかった場合、受験料は一部返還される大学もある

足切りとボーダーの違い

項目足切り(第1段階選抜)ボーダー
意味二次試験を受けられる最低ライン合格可能性50%のライン
決定時期出願締切後に大学が決定予備校が共テ後に発表
数値の安定性年度により大きく変動比較的安定
目安の関係ボーダーより低い場合が多い足切りより高い

6年間の指導経験を通じて、足切りを回避するために大切なのは「ボーダー−5%以上を確保すること」だと感じています。足切りラインは年度によって変動しますが、ボーダーから5%以上離れていれば足切りにかかるリスクはかなり低くなります。

医学部の共通テストボーダーを超えるための対策

医学部のボーダーを超えるためには、全科目で高得点を取る必要があります。ここでは、共通テスト対策のスケジュールと、共通テスト重視型の医学部で有利になる戦略を解説します。

共通テスト対策のスケジュールと優先科目

医学部受験生の共通テスト対策は、二次試験対策との両立が前提です。以下のスケジュールを目安にしてください。

時期やるべきこと
高3の4〜8月二次試験の主要科目(英語・数学・理科)を中心に学力の土台固め。共テ特有の対策はまだ不要
9〜10月社会科目(地理・倫政など)の暗記を開始。二次試験対策と並行
11月共テ形式の演習を本格化。マーク模試で弱点科目を特定
12月〜共テ直前共テ対策に比重を移す。過去問・予想問題パックを時間を計って演習

優先すべき科目

医学部受験で共通テスト84%以上を目指す場合、苦手科目を作らないことが最優先です。得意科目を伸ばすよりも、苦手科目の底上げの方が得点効率は高くなります。

  • 社会科目:医学部受験生が最も軽視しがちだが、配点は100点ある。短期間で90点以上を狙える科目を選ぶ(地理・倫政が人気)
  • 国語:得点が安定しにくい科目。古文・漢文は暗記要素が大きく、短期間で伸ばせる
  • 情報I:2025年から新設。対策が手薄になりやすいが、配点がある大学では確実に得点したい

私自身の経験として、共通テスト(当時はセンター試験)の対策で最も効果が高かったのは「12月に入ってからの集中演習」でした。それまでは二次試験の学力を高めることに集中し、共テ特有の形式に慣れるのは直前期で十分です。ただし、社会科目だけは9〜10月から暗記を始めないと間に合いません。

共通テスト重視型の医学部で有利になる戦略

共通テストの配点比率が高い大学を選ぶことで、共通テストで高得点を取った受験生は大きなアドバンテージを得られます。

共通テスト配点比率が高い主な大学

大学名共テ配点二次配点共テ比率
島根大学700点460点60%
徳島大学900点640点58%
佐賀大学630点500点56%
秋田大学550点400点58%

これらの大学は共通テストの得点が合否に大きく影響するため、共通テストで高得点を取れた場合は積極的に出願を検討してください。逆に、共通テストで思うような点数が取れなかった場合は、二次比率が高い大学(京都大学・東北大学・名古屋大学など)に出願し、二次試験での逆転を狙う戦略が有効です。

医学部の出願戦略は共通テストの自己採点結果を踏まえた短期間の判断が求められます。一人で悩むよりも、受験のプロに相談することで最適な出願先を見つけやすくなります。東大毎日塾では、専属の東大生メンターが共通テスト後の出願戦略から二次試験対策まで一貫してサポートしています。「この点数でどの医学部に出願すべきか」という相談にも、データと経験に基づいたアドバイスを受けることができます。

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医学部の共通テストボーダーまとめ

この記事のポイントを整理します。

  • 国公立医学部の共テボーダー平均は84.3%。最高は東大理三の93%、最低でも76〜78%と高水準
  • 私立医学部の共テ利用は募集人数が少なく超高倍率。順天堂大学は97%が必要で、国公立以上の難易度
  • 足切り(第1段階選抜)はボーダーとは別物。ボーダー−5%以上を確保すれば足切りリスクは低い
  • 共テ対策は12月からの集中演習が効果的。ただし社会科目は9〜10月から暗記を開始する
  • 苦手科目を作らないことが84%超えの最短ルート。得意科目を伸ばすより苦手の底上げが高効率
  • 共テ高得点なら共テ重視型の大学を選ぶ。低得点なら二次比率の高い大学で逆転を狙う

共通テストの結果は医学部の出願先を左右する重要な試験です。しかし、共通テストだけで合否が決まるわけではありません。二次試験との総合バランスを考え、自分の強みを最大限に活かせる出願戦略を立ててください。

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