入りやすい医学部はどこ?偏差値が低い国公立・私立を徹底分析

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医学部に合格したいけれど、偏差値が届くか不安で入りやすい大学を探している方は多いのではないでしょうか。全国82校の医学部の中には、偏差値や入試科目の面で比較的合格を狙いやすい大学が確かに存在します。

私は東京大学理科三類に現役合格した後、6年間にわたって医学部志望の受験生を指導してきました。その経験から言えることは、入りやすい医学部を見つけるには偏差値だけでなく、配点比率や入試科目、倍率の年度変動まで総合的に分析する必要があるということです。偏差値が低いからといって安易に飛びつくと、出題傾向との相性が悪くて不合格になるケースを何度も見てきました。

この記事では、2026年度入試の最新データをもとに、入りやすい医学部を国公立・私立別に紹介します。さらに偏差値以外の判断基準や穴場の見つけ方、偏差値が低い医学部を選んだ場合のキャリアへの影響まで、受験のプロの視点で徹底解説します。

  • 偏差値が低い国公立・私立医学部のランキングがわかる
  • 偏差値以外の「入りやすさ」を決める6つの判断基準がわかる
  • 穴場医学部の見つけ方と隔年現象の活用法がわかる
  • 偏差値が低い医学部に進んだ場合の将来への影響がわかる
目次

入りやすい医学部ランキング【国公立・私立別】

まずは偏差値データをもとに、入りやすい医学部を国公立・私立別に一覧で紹介します。ただし後述するように、偏差値だけで「入りやすさ」は決まりません。あくまで出発点として確認してください。

偏差値が低い国公立医学部ランキング

国公立医学部は全51校あり、河合塾のボーダー偏差値(合格可能性50%ライン)で見ると、最も低い大学でも62.5です。以下が2026年度の偏差値下位10校です。

順位大学名河合塾偏差値共テボーダー二次科目
1旭川医科大学62.576〜78%英・数
2弘前大学62.576〜78%英・数
3秋田大学62.576〜78%英・数
4徳島大学62.577〜79%英・数
5福井大学65.078〜80%英・数・理
6琉球大学65.078〜80%英・数・理
7鳥取大学65.078〜80%英・数・理
8島根大学65.078〜80%英・数・理
9佐賀大学65.078〜80%英・数・理
10宮崎大学65.078〜80%英・数・理

注目すべきは、偏差値62.5の4大学(旭川医科・弘前・秋田・徳島)はいずれも二次試験が英語・数学の2科目のみという点です。理科が二次試験に含まれないため、現役生で理科の演習量が十分でない場合に有利になります。

偏差値62.5は「低い」と言われますが、全学部を通じて見れば上位レベルです。国公立医学部の中で最も入りやすい大学でも、相当な学力が要求されることを忘れないでください。

偏差値が低い私立医学部ランキング

私立医学部は全31校あり、偏差値が低い大学ほど学費が高い傾向があります。偏差値と学費の両方を考慮して検討する必要があります。

順位大学名河合塾偏差値6年間学費
1川崎医科大学60.0約4,550万円
2東京女子医科大学60.0約4,534万円
3岩手医科大学62.5約3,400万円
4獨協医科大学62.5約3,660万円
5埼玉医科大学62.5約3,700万円
6聖マリアンナ医科大学62.5約3,440万円
7金沢医科大学62.5約3,950万円
8帝京大学65.0約3,937万円
9東海大学62.5約3,500万円
10福岡大学62.5約3,760万円

川崎医科大学は私立最下位の偏差値60.0ですが、6年間の学費は約4,550万円と最高額クラスです。一方で2026年の国試合格率は97.8%と非常に高く、教育の質は確保されています。学費の高さが合格のハードルを下げている面があることは否定できませんが、「安かろう悪かろう」ではないことは押さえておきましょう。

医学部にFランは存在するのか

「Fラン医学部」という言葉を目にすることがありますが、結論から言うとFランの医学部は日本に1校も存在しません

Fランとは一般に偏差値35以下、またはBF(ボーダーフリー=定員割れ)の大学を指します。医学部は最も偏差値が低い大学でも60.0であり、全学部の中ではトップクラスの難易度です。医学部内の相対的な序列で「底辺」と表現されることはありますが、それは医学部全体のレベルが極めて高いためです。

私が6年間指導してきた経験から言えば、偏差値60前後の医学部であっても、そこに合格するには偏差値50の段階から見て少なくとも1年以上の本気の受験勉強が必要です。「簡単な医学部」という言葉に惑わされないでください。

入りやすい医学部の判断基準と穴場の見つけ方

偏差値だけで志望校を決めると失敗するケースが多いと冒頭でお伝えしました。ここからは、偏差値以外に入りやすさを左右する要因と、本当の穴場を見つける方法を具体的に解説します。

偏差値以外の入りやすさを決める6つの要因

6年間の指導経験で実感しているのは、入りやすさは以下の6つの要因の組み合わせで決まるということです。

1. 共通テストと二次試験の配点比率

共通テスト重視型の大学(徳島・佐賀・弘前・旭川医科など)は、共通テストで高得点を取れる受験生に有利です。逆に二次試験重視型の大学は、記述力や応用力がある受験生に向いています。自分の強みがどちらにあるかで、同じ偏差値帯でも合格しやすさが変わります。

2. 二次試験の科目数

秋田大学は二次試験が英語・数学のみで理科がありません。理科が苦手、または現役生で理科の演習量が浪人生に及ばない場合、大きなアドバンテージになります。弘前大学・旭川医科大学・徳島大学なども二次科目が少なめです。

3. 面接の配点

秋田大学は面接200点(英語100点・数学100点に対して)と配点が大きいですが、分析によると面接で大幅減点されるケースは少ないとされています。面接配点が大きい大学は学力以外の評価要素が入るため、人によって有利不利が分かれます。

4. 倍率と年度変動

国公立医学部の前期平均倍率は約4.2倍ですが、大学によって2倍台から7倍近くまで幅があります。さらに倍率は年度ごとに大きく変動するため、前年のデータだけを見て判断するのは危険です。

5. 地域枠・推薦枠の充実度

地域枠は一般枠より倍率が低い傾向があります。札幌医科大学(地域枠90名)、福島県立医科大学(70名)、弘前大学(62名)など、地域枠の定員が大きい大学は選択肢として有力です。ただし卒後に指定地域で9年程度の勤務義務があることを理解した上で出願してください。

6. 出題傾向との相性

同じ偏差値でも、出題形式(記述重視か選択式か、典型問題中心か思考力重視か)は大学ごとに異なります。過去問を実際に解いてみて相性を確認することが、合格の可能性を大きく左右します。

入りやすい医学部を探す際は、偏差値 × 配点比率 × 科目数 × 倍率推移 × 過去問との相性の5つを掛け合わせて判断しましょう。偏差値だけを見て志望校を決めるのは、合格チャンスを狭めることになります。

穴場の医学部を見つける方法

「穴場」は固定されたものではなく、年度ごとに変わります。穴場を見つけるための具体的な方法を紹介します。

隔年現象を活用する

医学部受験では、前年に倍率が高かった大学は翌年に敬遠されて倍率が下がり、逆に前年に低かった大学は翌年に志願者が殺到するという「隔年現象」が顕著です。特に鳥取大学・山口大学・徳島大学・富山大学・福井大学でこの傾向が強く見られます。

直近2〜3年の倍率推移を確認し、前年に高倍率だった大学を翌年に狙うのは有効な戦略です。

入試制度変更の初年度を狙う

入試科目や配点比率が変更された大学は、受験生が対策しづらいため初年度は倍率が読めず穴場になることがあります。2026年度は熊本大学の配点変更、長崎大学の面接配点大幅増加などが該当します。

後期日程を活用する

2026年度は全13校が後期日程を実施しています。特に山梨大学は前期日程がなく後期のみで90名を募集する特殊な大学で、後期狙いの受験生にとって最大の選択肢です。奈良県立医科大学も後期53名と後期重視型です。

大学名後期募集人数特徴
山梨大学90名前期なし。後期のみの特殊な募集形態
奈良県立医科大学53名前期22名に対し後期重視
岐阜大学約25名共テボーダー84〜86%
福井大学約25名共テボーダー83〜85%
秋田大学約25名共テボーダー82〜84%

後期日程は募集人数が少なく、前期不合格の上位層が流入するため、実質難易度は前期より高くなるケースが多いです。共通テストで高得点を取れていることが前提になります。

国公立と私立で入りやすいのはどちら

「私立の方が偏差値が低いから入りやすい」と思っている方が多いですが、単純にそうとは言えません。

  • 国公立:共通テスト5教科7科目+二次試験で、全科目のバランスが必要。ただし学費は約350万円と格段に安い
  • 私立:英数理の3科目が主流で科目数は少ないが、私立専願者同士の激しい競争になる。学費は3,000〜4,500万円が中心

科目数だけ見れば私立が楽に見えますが、受験母集団が異なるため偏差値を単純比較できません。全科目バランス型の受験生なら国公立、特定科目に突出した強みがある受験生なら私立が向いています。

入りやすい医学部に合格するための学習戦略

入りやすいと言われる医学部でも、偏差値60以上は必要です。ここでは、そのレベルに到達するための具体的な戦略をお伝えします。

基礎固めが最優先

偏差値が低めの医学部は、出題の大半が基礎〜標準レベルの問題で構成されています。つまり、基礎を完璧にすれば合格点に届くということです。難問に手を出す前に、まず教科書レベルの内容を確実に理解してください。

私が実際に使った教材の中で、基礎固めに特に効果的だったのはスタディサプリです。月額約2,000円で全科目のプロ講師の授業が見放題で、特に化学は「定期試験レベルは解けるがきちんと理解できていなかった基本」をスタサプの講座でしっかり理解し直したことで、その後の演習の効率が格段に上がりました。英語の文法も関先生の講座で体系的に整理できました。

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志望校の配点比率に合わせた対策

基礎が固まったら、志望校の配点比率に合わせて勉強時間の配分を最適化しましょう。共通テスト重視型の大学を狙うなら共通テスト対策に時間を多く割き、二次重視型なら記述力の強化を優先すべきです。

この「どの大学を狙うべきか」「その大学に最適な科目配分は何か」の判断は、受験生一人で行うのが最も難しい部分です。6年間の指導で、志望校選びと科目配分を間違えたために不合格になった生徒を何人も見てきました。逆に、配点比率に合わせた戦略を立てて偏差値以上の大学に合格した生徒もいます。

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偏差値が低い医学部の将来とキャリア

「偏差値が低い医学部に行くと就職で不利になるのでは?」という不安を持つ方は多いです。結論を言うと、一般的な臨床医を目指す場合は出身大学の偏差値はほとんど影響しません。

医師免許は全大学共通の国家試験で取得します。偏差値が最も低い川崎医科大学でも2026年の国試合格率は97.8%と極めて高い水準です。「どの大学を出ても医師免許は同じ」というのは事実です。

ただし、以下のケースでは出身大学の影響があります。

  • 大学教授・研究者を目指す場合:旧帝大や歴史ある大学が圧倒的に有利。研究設備・指導者・学術ネットワークの質が異なる
  • 学閥(派閥)の影響:特に大学病院の人事では出身大学の派閥が関係することがある。ただし近年は影響が薄れつつある
  • 留年リスク:偏差値が低い大学ほどストレート卒業率が低い傾向がある。私立医学部の平均ストレート卒業率は78.2%

開業医を目指す場合や、地域医療に貢献したい場合は、出身大学の偏差値による影響はほとんどありません。重要なのは国家試験に合格し、しっかりとした臨床経験を積むことです。

入りやすい医学部のまとめと志望校選びのポイント

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 国公立で最も偏差値が低い医学部でも62.5。旭川医科・弘前・秋田・徳島は二次試験が2科目で、理科なしで受験可能
  • 私立は川崎医科・東京女子医科が偏差値60.0だが、学費は4,500万円超。学費と偏差値は逆相関の関係
  • 偏差値だけで判断しない。配点比率・科目数・倍率推移・過去問との相性を総合的に分析する
  • 穴場は年度ごとに変わる。隔年現象と入試制度変更を活用して戦略的に志望校を選ぶ
  • Fラン医学部は存在しない。最低偏差値60でも全学部の中では上位レベル
  • 偏差値が低い医学部でもキャリアに大きな問題はない。臨床医として働く分には出身大学の影響は限定的

入りやすい医学部を見つけることは重要ですが、それ以上に大切なのは「見つけた大学に確実に合格するための戦略」です。志望校が定まったら、その大学の入試傾向に合わせた学習計画を立てて、一歩ずつ着実に実力を伸ばしていきましょう。

英語の具体的な対策法については医学部や東大に合格するための大学受験英語学習ロードマップもあわせてご覧ください。

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