再読文字の書き下し文と読み方を完全網羅!覚え方と練習問題も解説

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漢文のテスト勉強をしていて、再読文字の書き下し文や読み方でつまずいていませんか。一文字を二回読むという特殊なルールに加えて、漢字で書くべきか平仮名にするべきかなど、覚えることが多くて混乱してしまいますよね。この記事では、再読文字の意味や一覧などの基礎知識から、試験で差がつく例外のパターンまでを徹底的に解説します。語呂合わせを使った効率的な覚え方や、実践的な練習問題も用意しているので、苦手意識がある方でも確実に得点源に変えることができるはずです。

  • 全10種類の再読文字の読みと意味を一覧表で確認できる
  • 書き下し文にする際の漢字と平仮名の使い分けがわかる
  • 語呂合わせやグループ分けによる効率的な覚え方が学べる
  • 入試によく出る例外パターンや練習問題で実力を試せる
目次

再読文字の書き下し文、基本ルールを完全網羅

まずは、再読文字の全体像と、絶対に守らなければならない書き下し文の鉄則を押さえましょう。ここを理解するだけで、ミスの8割は防げます。

まずは一覧で全10種を把握

再読文字は全部で10種類あります。まずはこの表を見て、それぞれの「1回目の読み」と「2回目の読み」、そして「意味」をざっと確認してください。これらが頭に入っているかどうかが、漢文読解のスタートラインです。

文字1回目の読み(副詞)2回目の読み(助動詞・動詞)主な意味
未(いま)だまだ~ない(再読文字)
将(まさ)にんとす今にも~しようとする
且(まさ)にんとす今にも~しようとする
当(まさ)にべし当然~すべきだ
応(まさ)にべしきっと~だろう
宜(よろ)しくべし~するのがよい
須(すべか)らくべし~する必要がある
猶(な)ほごとしちょうど~のようだ
由(な)ほごとしちょうど~のようだ
盍(なん)ぞざるどうして~しないのか

書き下し文の絶対的なルール

再読文字を書き下し文にする際、最も重要なルールがあります。それは、「1回目は漢字で書き、2回目は平仮名で書く」という原則です。

なぜなら、1回目に読むときは「副詞」としての役割を持ち、実質的な意味(「まだ」「まさに」など)を表すため漢字を使います。一方、2回目に読むときは「助動詞」や「接尾語」としての役割(「ず」「んとす」など)になり、付属語として機能するため平仮名で表記するのが決まりだからです。

よくある間違い例:
× 当に勉強当べし(2回目も漢字にしてしまう)
× まさに勉強すべし(1回目を平仮名にしてしまう)
○ 当に勉強すべし(正解)

このルールさえ守れば、書き下し問題での減点を大幅に減らすことができます。「2回目は平仮名」と何度も唱えて覚えましょう。

語呂合わせを使った覚え方のコツ

10個もあると覚えるのが大変そうに見えますが、実はグループ分けをすると非常にシンプルになります。以下の3つのグループに分けて覚えるのがおすすめです。

1. 「まさに」グループ(将・且・当・応)

これらはすべて1回目を「まさに」と読みます。あとは後ろにつく言葉の違いで区別します。
将・且 → 「んとす」(~しようとする意志・未来)
当・応 → 「べし」(当然・推量)

2. 「べし」グループ(当・応・宜・須)

これらはすべて2回目を「べし」と読みます。
当・応 → まさに~べし
 → よろしく~べし
 → すべからく~べし

3. その他のペア(未・盍、猶・由)

(いまだ~ず)と(なんぞ~ざる)は否定形。
は「なほ~ごとし」で同じ意味。

このように共通点で括ってしまえば、実質覚えるパターンは半分以下になります。特に「将・且」と「当・応」の区別は試験によく出るので重点的にチェックしましょう。

似ている文字の意味と違いを比較

再読文字の中には、読み方が同じでも意味のニュアンスが異なるものがあります。ここを理解しておくと、現代語訳の問題で差をつけることができます。

まず、「当」と「応」です。どちらも「まさに~べし」と読みますが、「当」は「当然~すべきだ」という義務や道理を表すのに対し、「応」は「きっと~だろう」という強い推量を表すことが多いです。「当然」の「当」と覚えておくと良いでしょう。

次に、「将」と「且」です。これらも「まさに~んとす」と同じ読みですが、「将」は「(意志を持って)~しようとする」というニュアンスが強く、「且」は「(時間が経過して)今にも~なりそうだ」という切迫した状況を表す傾向があります。ただし、高校レベルの漢文ではほぼ同じ意味として扱っても問題ありません。

なぜ二度読むの?その構造を解説

そもそも、なぜ一文字を二度も読む必要があるのでしょうか? これは、漢文(中国語)と日本語の語順の違いを埋めるための工夫です。

例えば、「未読書」(未だ書を読まず)という文を見てみましょう。中国語では「未(副詞)」+「読(動詞)」+「書(目的語)」の順で並びます。しかし、日本語では「書を(目的語)」+「読ま(動詞)」+「ない(否定の助動詞)」の順になります。

この語順のズレを解消するために、日本人は訓読という発明をしました。まず文頭で「未(いまだ)」と副詞的に読んで「まだ~ないぞ」というニュアンスを出し、返り点で戻ってきたときに「ず(否定)」と読んで文を締めくくるのです。つまり、再読文字は日本語の語順に合わせるための「翻訳装置」のようなものなのです。

再読文字の書き下し文で差がつく応用力と学習法

基本ルールを押さえたら、次は実践的な応用力です。試験で狙われやすいポイントや、効率的な学習法について解説します。

頻出の練習問題に挑戦しよう

実際に手を動かして書き下し文を作ってみましょう。以下の例題は、定期テストや入試で頻出のパターンです。

例題1:未だ来らず

白文:未来
書き下し文:未だ来らず。
解説:「未」は「いまだ~ず」。「ず」の前は未然形なので、カ変「来」は「来(こ)」となります。「き」と読まないように注意!

例題2:将に行かんとす

白文:将行
書き下し文:将に行かんとす。
解説:「将」は「まさに~んとす」。「ん」の前は未然形です。「行か」となります。

例題3:盍ぞ言わざる

白文:盍不言
書き下し文:盍ぞ言わざる。
解説:「盍」は「なんぞ~ざる」。「ざる」は連体形です。なぜ連体形かというと、文末に疑問の係助詞「や」が省略されていると考えるからです。

間違いやすい例外と見分け方

再読文字には、再読文字として読まない(二回読まない)例外的な用法があります。難関大を目指すなら、これを見分ける力が必要です。

代表的なのが「将」です。「将軍」などの熟語として使われる場合は当然一回しか読みませんし、「将(は)た」と読んで「あるいは」という意味の副詞として使われることもあります。見分け方は、返り点があるかどうか、そして文脈で「~しようとする」という意味が通るかどうかです。

また、「且」も要注意です。「且(か)つ」と読んで、「そのうえ」「しかも」という意味で使われることがよくあります。送りがなに「んとす」がなければ、再読文字ではないと判断しましょう。

独学でつまずくポイントと対策

独学で漢文を勉強していると、「送り仮名のルール」や「歴史的仮名遣い」でおろそかになりがちです。例えば、「猶ほ」を「なお」と現代仮名遣いで書いてしまったり、「言はんとす」を「言わんとす」と書いてしまったりするミスです。

書き下し文は、あくまで「歴史的仮名遣い」で書くのが原則です。現代語訳とは違うということを常に意識してください。私が指導する際も、このケアレスミスで点数を落とす生徒さんが非常に多いです。

漢文の成績を伸ばす最短ルート

漢文は、国語の中で最も短期間で成績を伸ばしやすい科目です。覚えるべき句法(再読文字や使役、受身など)の数が、英単語や古文単語に比べて圧倒的に少ないからです。

最短ルートは、「句法を音読で体になじませる」ことです。「いまだ~ず」「まさに~んとす」と、リズムよく何度も口に出して読んでください。頭で考えるよりも口が勝手に動く状態になれば、書き下し文の問題は秒殺できるようになります。

質問できる環境で効率アップ

そうは言っても、漢文の学習計画を自分一人で立てたり、記述問題の添削を自分でしたりするのは難しいものです。「この書き下し文で合っているのかな?」「なぜここは未然形になるんだろう?」といった疑問をすぐに解消できる環境があると、学習効率は飛躍的に上がります。

特に受験生にとっては、1分の迷いも惜しいはず。わからないところをプロに聞いて即座に解決し、自分に必要な勉強だけに集中できる体制を作ることが、合格への近道と言えるでしょう。

完璧な再読文字の書き下し文の総仕上げ

再読文字は、漢文の基礎でありながら、入試での得点源となる重要な単元です。今回解説した「1回目は漢字、2回目は平仮名」というルールや、各文字の意味・読み方をマスターすれば、自信を持って問題に取り組めるようになります。

もし、あなたが今の勉強法に不安を感じていたり、漢文だけでなく受験勉強全体の計画管理に悩んでいたりするなら、「東大毎日塾」を検討してみてはいかがでしょうか。

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