鉄壁の使い方を東大理三合格者が解説|いつから始めて何周する?

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「鉄壁を買ったはいいものの、704ページもあって何から手をつければいいかわからない」「1周するのにどれくらいかかるの?」「みんなどうやって覚えてるの?」――そんな悩みを抱えていませんか。

私自身、受験生時代に鉄壁を使い込んで東大理科三類に現役合格しました。さらに6年間の受験指導を通じて、鉄壁で成績を伸ばした生徒と途中で挫折してしまった生徒の両方を見てきました。その経験から断言できるのは、鉄壁は正しい使い方をすれば最強の英単語帳であり、間違った使い方をすると挫折しやすい教材でもあるということです。

この記事では、鉄壁の使い方を「いつから始めるか」「周回ごとの進め方」「1日のペース」「書き込みルール」「確認テストの活用法」まで、私の実体験と指導経験をもとに徹底解説します。鉄壁をこれから始める方も、すでに使い始めて行き詰まっている方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

  • 鉄壁を始めるべき時期と前提となる基礎力の目安
  • 1周目〜3周目以降の具体的な進め方と覚え方
  • 書き込み・カバー・確認テストの実践テクニック
  • 挫折を防ぐコツと他教材との効果的な組み合わせ
目次

鉄壁はいつから始めるべき?志望校別の開始時期

鉄壁を始めるタイミングは、志望校のレベルと現在の英語力によって変わります。ただし共通して言えるのは、基礎レベルの英単語帳を1冊仕上げてから取り組むべきという点です。

私の指導経験上、鉄壁でつまずく生徒の多くは「基礎が固まっていない状態で鉄壁に手を出してしまった」ケースです。まずは自分の現在地を正しく把握しましょう。

志望校レベル推奨開始時期完成目標
東大・京大・医学部高2の秋〜冬高3の夏休み前(3周完了)
旧帝大・早慶高2の冬〜高3の春高3の秋(3周完了)
MARCH・関関同立高3の春〜夏高3の11月頃(2周完了)

中高一貫校で先取り学習をしている場合は、高1後半から始めても構いません。一方で、高3の夏以降から鉄壁を始めるのは、704ページという分量を考えるとかなり厳しくなります。その場合は、ターゲット1900やシステム英単語など、高速で周回できる単語帳を仕上げることを優先しましょう。

鉄壁を始める前に必要な基礎力

鉄壁はあくまで「中級〜上級者向け」の単語帳です。以下の条件を満たしていない場合は、先に基礎固めをしてください。

  • ターゲット1400、シス単Basic、速読英単語 入門編レベルの単語帳を1冊仕上げている
  • 英文法の基礎(5文型、時制、関係詞、仮定法など)が一通り理解できている
  • 共通テストレベルの英文が「辞書なしでなんとか読める」程度の読解力がある

私自身、鉄壁に入る前にスタディサプリの高3トップレベル英語<文法編>で英文法の基礎を固めました。関先生の講義は丸暗記に頼らず「なぜそうなるのか」を論理的に解説してくれるので、文法の理解度が一気に上がりました。文法に自信がない方は、鉄壁と並行して文法の基礎を固めるとよいでしょう。

スタディサプリ

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鉄壁の効果的な使い方を周回別に解説

鉄壁の攻略で最も大切なのは「完璧主義を捨てて、とにかく周回する」こと。1周目から全単語を完璧に覚えようとすると、ほぼ確実に挫折します。周回ごとに役割を変えて段階的に定着させるのが鉄壁の正しい使い方です。

1周目:語源とイラストを活用した通読フェーズ

1周目の目的は「覚えること」ではなく「全体像を把握すること」です。鉄壁を「読み物」として通読し、どんな単語がどこに載っているかを頭にぼんやりと入れます。

1周目の具体的な手順

  1. 各セクションの冒頭にある語源・テーマの解説をしっかり読む
  2. 見出し語と意味をざっと確認し、イラストがあればじっくり見る
  3. すでに知っている単語はさっと飛ばし、知らない単語にチェック(/)をつける
  4. 派生語・関連語は「こんなのもあるんだ」程度に流す
  5. 各セクション末のReview Testを軽く解く(全問正解を目指さない)

鉄壁の最大の武器は語源解説とイラストです。例えば「pre-(前に)」「con-(共に)」「-tion(名詞化)」といった接頭辞・接尾辞の知識を吸収しておくと、2周目以降の暗記効率が格段に上がります。Section 18「語源から覚える」は特に重要なので、丁寧に読み込みましょう。

1周目のコツは「スピード重視」。1セクションに30分以上かけず、1日2〜3セクションのペースで進めましょう。全50セクションを約3〜4週間で通読するのが理想です。「わからない単語があっても気にしない」くらいの気持ちで大丈夫です。

2周目:赤シートとReview Testで暗記フェーズ

2周目からが本格的な暗記です。1周目でチェックをつけた「知らない単語」を中心に、意味を覚えていきます。

2周目の具体的な手順

  1. 赤シートで日本語の意味を隠し、英語を見て意味が言えるかテスト
  2. 1.5秒以内に意味が出てこなければ「覚えていない」と判定し、追加チェック(×)をつける
  3. 覚えていない単語は語源解説やイラストに立ち返り、「なぜこの意味になるのか」を理解する
  4. 各セクション末のReview Testを本格的に解き、間違えた問題に印をつける
  5. 1セクション終わるごとに、チェックのついた単語だけ見直す

2周目のポイントは「理解して覚える」こと。「con-(共に)+ struct(積み上げる)= construct(建設する)」のように、語源で理解した単語は圧倒的に忘れにくくなります。鉄壁はこの「理解型暗記」に最適化された構成になっているので、語源解説を読み飛ばさないでください。

3周目以降:苦手単語の集中攻略フェーズ

3周目以降は、2周チェックがついた単語(=2回連続で覚えられなかった単語)に集中します。

3周目以降の進め方

  • チェックが多い単語を中心に反復。既に覚えた単語は飛ばしてスピードアップ
  • どうしても覚えられない単語は、別のノートに書き出して「苦手単語リスト」を作る
  • 例文ごと音読して、文脈の中で単語を定着させる
  • 余裕があれば「日本語→英語」の逆引きにも挑戦する

3周目以降はどんどんスピードが上がり、最終的には1〜2週間で1周できるようになります。私の場合、受験直前期には鉄壁の苦手セクションだけを1日で回せるレベルにまで仕上げていました。最低3周、理想は5周以上が目安です。

周回するたびに「覚えるべき単語」が減っていくので、1周にかかる時間はどんどん短くなります。最初の分厚さに圧倒されても、3周目には半分以下の労力で回せるようになるので安心してください。

1日の学習ペースとスケジュールの組み方

鉄壁の全50セクションを無理なく進めるために、自分に合ったペースを設定しましょう。

ペース1日の分量1周の所要期間おすすめの人
ゆっくり1セクション約50日高2から始める人、他科目と両立したい人
標準2セクション約25日高3春〜夏に始める人
ハイペース3〜5セクション約10〜17日受験直前で時間がない人、2周目以降

1日の学習時間としては、1セクション(約14ページ)で20〜30分程度が目安です。ただし、新しいセクションだけを進めるのではなく、必ず前日・前々日のセクションの復習も組み込んでください

具体的なスケジュール例として、標準ペース(1日2セクション)の場合を示します。

1日のルーティン例(標準ペース)

  1. 朝の通学時間(15分):前日学習した2セクションの復習(赤シートで高速チェック)
  2. 放課後の学習時間(40分):新しい2セクションの学習
  3. 就寝前(10分):今日学習した2セクションのReview Testを解く

6年間の指導経験から言えることですが、鉄壁の学習計画がうまくいかない生徒の多くは「1日にどれだけ進めるか」だけを決めて「復習のタイミング」を決めていません。単語は翌日に約7割を忘れると言われているので、復習を計画に組み込むことが定着率を大きく左右します。

もし学習計画の立て方に自信がない場合は、受験のプロに相談するのも一つの手です。東大毎日塾では、150人以上在籍する専属東大生メンターがあなたの学力・志望校に合わせた年間計画と週間計画を作成してくれます。「鉄壁をいつまでに何周するか」「他の科目とのバランスをどう取るか」といった悩みも、毎日チャットで相談できる環境があれば解消しやすくなります。

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鉄壁を使い込む実践テクニック

鉄壁は「ただ読む」だけでなく、物理的にどう扱うかも学習効率に影響します。ここでは、書き込みのルール、カバーの扱い方、確認テストの活用法を紹介します。

書き込み・マーカーのルール

鉄壁への書き込みは大いに推奨しますが、1周目からマーカーを引きまくるのはおすすめしません。まだ「何が重要で何が覚えにくいか」がわかっていない段階で色をつけると、2周目以降に見にくくなるからです。

周回ごとの書き込みルール

  • 1周目:知らない単語にチェック(/)をつけるだけ。鉛筆がベスト
  • 2周目:覚えられなかった単語に追加チェック(×)。重要な語源メモがあれば余白に一言書く
  • 3周目以降:3回連続で覚えられない「本当の苦手単語」に蛍光マーカーを引く

この段階的な書き込みルールを守ると、最終的に「蛍光マーカーが引いてある単語=自分の最大の弱点」が一目でわかる状態になります。受験直前期はこの蛍光マーカーの単語だけを回せばOKという、効率的な復習が可能になります。

カバーは外す?分割する?物理的な工夫

鉄壁の物理的な扱いは意外と重要なポイントです。704ページの分厚さは持ち運びにも影響しますし、毎日使う教材だからこそ使いやすさにはこだわりたいところです。

カバーについて

結論から言うと、カバーは外すことをおすすめします。鉄壁は毎日何度も開く単語帳なので、カバーがあるとズレてストレスになります。カバーを外すと持ちやすくなり、開く際の抵抗感も減ります。

「カバーを外すともったいない」と思うかもしれませんが、鉄壁は飾るものではなく使い倒すものです。ボロボロになるまで使い込んだ鉄壁こそ、受験当日に自信を与えてくれる「お守り」になります。

分割について

自宅と学校の両方で使いたい場合、前半(Section 1〜25)と後半(Section 26〜50)に分割する方法もあります。背表紙にアイロンを当てて糊を溶かし、カッターで切り分ける方法がよく紹介されていますが、失敗のリスクもあるので慎重に行ってください。コピー機で該当セクションだけコピーして持ち歩くのも一つの手です。

確認テスト・テストプリントの活用法

鉄壁の各セクション末には「Review Test」が用意されています。これを活用しない手はありません。

Review Testの使い方

  • 1周目:セクションを読み終えた直後に解く。正答率は気にしない
  • 2周目以降:セクションの復習の「仕上げ」として解く。8割以上正解を目標に
  • 直前期:Review Testだけを全50セクション分、一気に解いて弱点を洗い出す

セルフテストの方法

Review Testだけでは物足りない場合、以下の方法でセルフテストを追加しましょう。

  • 赤シートテスト:日本語訳を隠して英語→日本語のテスト。1.5秒以内に答えられなければ「不正解」
  • mikanアプリ:鉄壁に対応した公式コンテンツがあり、スワイプ形式でテスト可能。通学中のスキマ時間に最適
  • 友人との問題出し合い:鉄壁を使っている友人がいれば、互いにセクションを指定して問題を出し合う方法も効果的

ネット上では個人が作成したテストプリント(PDF)がnoteやメルカリで販売されていることもあります。ただし品質にばらつきがあるため、まずは鉄壁本体のReview Testとmikanアプリを軸にするのが確実です。

鉄壁で挫折しないためのコツ

6年間の指導で見てきた「鉄壁で挫折する生徒」には、共通するパターンがあります。事前に知っておくことで、同じ失敗を避けましょう。

よくある失敗パターンと対策

失敗パターン原因対策
1セクションを完璧にしてから次へ進もうとする完璧主義1周目は「わからなくてもOK」のマインドで通読する
基礎単語帳を飛ばしていきなり鉄壁に挑むレベル不足ターゲット1400レベルを先に仕上げる
新しいセクションばかり進めて復習しない復習の仕組みがない「新規2セクション+復習2セクション」のルールを設ける
重くて持ち歩かず、家でしか開かない接触回数が少ないカバーを外す・分割する・アプリで補完する
途中で別の単語帳に浮気する進捗の遅さへの焦り鉄壁を選んだ以上、最後までやり切ると決める

特に重要なのは「1冊をやり切る覚悟」です。鉄壁は情報量が圧倒的に多い分、やり切ったときの効果も絶大です。私の指導経験では、鉄壁を3周以上回した生徒は例外なく「長文で知らない単語がほとんどなくなった」と実感しています。

鉄壁がボロボロになるまで使い込んだとき、それは単語力だけでなく「やり切った自信」という形で受験本番を支えてくれます。表紙が擦り切れ、ページの角が折れた鉄壁は、あなたの努力の証です。そこまで使い込めたなら、英語の語彙で困ることはまずないでしょう。

鉄壁の前後に使いたいおすすめ教材

鉄壁は単体でも十分な効果を発揮しますが、他の教材と組み合わせることでさらに英語力を伸ばせます。ここでは私自身が実際に使った教材を中心に紹介します。

鉄壁の前に使う教材(基礎固め)

  • ターゲット1900 / システム英単語:基礎語彙の高速インプット。鉄壁の前に1冊仕上げておくのが理想
  • スタディサプリ 英語文法講座:文法の基礎理解。鉄壁と並行してもOK

鉄壁と並行して使う教材

  • 頻出英文法・語法問題1000:鉄壁で語彙を増やしながら、文法・語法問題で演習量を確保
  • 英文和訳演習(入門〜中級編):鉄壁で覚えた単語を文脈の中で使う訓練に最適

鉄壁の後に使う教材(上積み)

  • 速読英単語 上級編:鉄壁でカバーしきれない文脈型の語彙を補完。長文読解力も同時に鍛えられる
  • 解体英熟語:鉄壁にも熟語は含まれるが、熟語を集中的に強化したい場合に有効

英語の学習全体のロードマップについては、医学部や東大に合格するための大学受験 英語学習ロードマップの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

まとめ:鉄壁を武器にして志望校に合格しよう

この記事で解説した鉄壁の使い方のポイントをまとめます。

  • 開始時期:基礎単語帳を1冊仕上げた後、高2秋〜高3春に開始。遅くとも受験の6ヶ月前には着手する
  • 周回法:1周目は通読、2周目は暗記、3周目以降は苦手集中。最低3周、理想5周以上
  • ペース:1日1〜2セクションを新規学習+前日の復習をセットで
  • 書き込み:段階的にチェック→マーカーと進め、最終的に「蛍光マーカー=弱点」の一覧を作る
  • 確認テスト:各セクションのReview Test+赤シート+mikanアプリで定着を確認
  • 挫折防止:完璧主義を捨て、復習を仕組みに組み込み、1冊をやり切る覚悟を持つ

鉄壁は704ページという分厚さゆえに敬遠されることもありますが、正しい使い方で最後までやり切れば、大学受験の英語で語彙に困ることはなくなります。私自身がそうでしたし、6年間の指導で鉄壁をやり切った生徒たちも同じ感想を口にしています。

ぜひこの記事を参考に、鉄壁をあなたの最強の武器にしてください。応援しています。

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