こんにちは。勉強攻略ドットコム、運営者の「K」です。
「慶應義塾大学の偏差値はどれくらい?」「学部ごとの難易度の違いは?」「入りやすい穴場学部はある?」――慶應を志望する受験生にとって、偏差値は志望学部を決める最初の判断材料です。
しかし、偏差値は予備校によって大きく異なります。河合塾・ベネッセ・駿台ではそれぞれ算出方法が違うため、同じ学部でも偏差値の数字に10近い差が出ることもあります。偏差値の数字だけを鵜呑みにすると、志望校選びで判断を誤るリスクがあります。
この記事では、慶應義塾大学の全学部の偏差値を河合塾・ベネッセの2社で比較し、学部ランキング、入りやすい穴場学部の分析、早稲田大学との比較まで網羅的に解説します。6年間の受験指導で培った知見をもとに、偏差値の正しい読み方もあわせてお伝えします。
- 全10学部の偏差値一覧(河合塾・ベネッセ比較)
- 学部偏差値ランキングと入りやすい穴場学部
- 早稲田大学との同系統学部の偏差値比較
- 偏差値だけでは測れない慶應入試の難しさ
慶應義塾大学の偏差値一覧【学部別・2026年度】
慶應義塾大学の全学部の偏差値を、河合塾とベネッセの2社で比較して掲載します。
文系学部の偏差値
| 学部 | 学科・方式 | 河合塾 | ベネッセ |
|---|---|---|---|
| 医学部 | 医学科 | 72.5 | 76 |
| 総合政策学部 | 総合政策学科 | 70.0 | 75 |
| 環境情報学部 | 環境情報学科 | 70.0 | 71 |
| 経済学部 | 経済学科(A方式) | 67.5 | 74 |
| 経済学部 | 経済学科(B方式) | 67.5 | 75 |
| 法学部 | 法律学科 | 67.5 | 75 |
| 法学部 | 政治学科 | 65.0 | 74 |
| 商学部 | 商学科(A方式) | 65.0 | 73 |
| 商学部 | 商学科(B方式) | 67.5 | 74 |
| 文学部 | 人文社会学科 | 65.0 | 74 |
理系学部の偏差値
| 学部 | 学科・方式 | 河合塾 | ベネッセ |
|---|---|---|---|
| 理工学部 | 学門A〜E | 65.0 | 67〜70 |
| 薬学部 | 薬学科 | 62.5 | 67 |
| 薬学部 | 薬科学科 | 62.5 | 66 |
| 看護医療学部 | 看護学科 | 57.5 | 62 |
偏差値は予備校ごとに算出方法が異なります。河合塾は合格可能性50%のボーダーライン、ベネッセは合格可能性60%のB判定ラインを使用しています。ベネッセは受験者層が広いため、数字が河合塾より7〜10ポイント高く出る傾向があります。本記事では河合塾の偏差値を主軸に解説します。
慶應の学部偏差値ランキング
河合塾の偏差値をもとに、慶應の学部を難易度順にランキングしました。
| 順位 | 学部 | 河合塾偏差値 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | 医学部 | 72.5 | 私大医学部トップクラス |
| 2位 | 総合政策学部 | 70.0 | 1〜2科目入試で偏差値が高く出やすい |
| 2位 | 環境情報学部 | 70.0 | 同上 |
| 4位 | 経済学部 | 67.5 | 慶應の看板学部 |
| 4位 | 法学部(法律) | 67.5 | 法曹志望者に人気 |
| 4位 | 商学部(B方式) | 67.5 | 高得点勝負 |
| 7位 | 法学部(政治)/ 文学部 / 商学部A方式 / 理工学部 | 65.0 | 慶應の中核学部帯 |
| 11位 | 薬学部 | 62.5 | 理系の中では比較的低め |
| 12位 | 看護医療学部 | 57.5 | 慶應で最も低い偏差値 |
SFC(総合政策・環境情報)の偏差値70.0は、1〜2科目入試で小論文の比重が大きいことによる構造的な要因です。科目数が少ない分、偏差値が高く出やすい傾向があるため、3〜4科目入試の法学部や経済学部と単純に比較することは適切ではありません。
入りやすい学部・穴場学部はどこ?
「慶應に入りたいけど、どの学部が狙い目?」という質問は、6年間の指導で最も多く受ける質問の一つです。偏差値・倍率・入試科目の3つの観点から、穴場学部を分析します。
文系の穴場学部
第1位:商学部A方式
商学部A方式は、慶應文系の中で最も「穴場」と言える方式です。偏差値は65.0で文系では最低クラスに位置し、2025年度の倍率は約2.9倍と文系で最も低い水準です。
穴場になる理由は数学が必須科目であること。英語・地歴・数学の3科目が必要なため、数学を避けたい文系受験生が敬遠します。逆に言えば、数学が得意な受験生にとっては大きなチャンスです。
第2位:文学部
文学部の偏差値は65.0で、入試は英語・地歴・小論文の3科目。国語の代わりに小論文が課されるため、現代文が苦手でも小論文対策をしっかりすれば十分に戦えます。2025年度の倍率は約4.1倍です。
理系の穴場学部
第1位:看護医療学部
偏差値57.5は慶應全学部の中で最も低く、慶應ブランドを最も手に入れやすい学部です。2025年度の倍率は約3.4倍。選択科目の柔軟性が高く、数学・化学・生物から2科目を選べる点もメリットです。
第2位:薬学部
偏差値62.5は理工学部(65.0)より低めです。特に薬科学科(4年制)は薬学科(6年制)と同じ偏差値ながら志願者が少ない傾向にあり、穴場になることがあります。
SFCは穴場になりうるか?
SFC(総合政策学部・環境情報学部)は偏差値こそ70.0と高いですが、1科目(英語 or 数学)+小論文で受験できるユニークな入試形式です。英語が得意で小論文対策をしっかりすれば、他の慶應の学部より戦いやすいという声もあります。
ただし、小論文の配点が50%を占めるため、対策なしでは太刀打ちできません。また倍率も総合政策が約6.6倍、環境情報が約5.8倍と高めです。「穴場」とまでは言えませんが、科目相性次第では十分にチャンスがあります。
早稲田大学との偏差値比較
慶應と早稲田は「早慶」としてセットで語られることが多いですが、学部ごとの偏差値を比較すると違いが見えてきます。
| 系統 | 慶應 | 河合塾 | 早稲田 | 河合塾 |
|---|---|---|---|---|
| 法学 | 法学部(法律) | 67.5 | 法学部 | 67.5 |
| 経済 | 経済学部 | 67.5 | 政治経済学部(経済) | 70.0 |
| 商学 | 商学部(B方式) | 67.5 | 商学部 | 67.5 |
| 文学 | 文学部 | 65.0 | 文学部 | 67.5 |
| 理工 | 理工学部 | 65.0 | 基幹/先進/創造理工 | 62.5〜65.0 |
法学部・商学部はほぼ同水準ですが、経済学部と文学部は早稲田の方がやや高い偏差値になっています。一方、理工学部は慶應が同等〜やや上です。
ただし、慶應は国語が不要な学部が多い(代わりに小論文)など入試科目が異なるため、偏差値の数字だけで「慶應と早稲田のどちらが難しいか」を判断することはできません。自分の得意科目と入試形式の相性で選ぶことが大切です。
偏差値の見方と注意点
偏差値を正しく活用するために、押さえておくべきポイントを整理します。
予備校による偏差値の違い
| 予備校 | 受験者層 | 偏差値の出方 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 河合塾(全統模試) | 標準〜上位 | 最も標準的 | 基準値として使う |
| ベネッセ(進研模試) | 幅広い(学校団体) | 高く出やすい(+7〜10) | 数字の大きさに惑わされない |
| 駿台(駿台模試) | 上位層中心 | 低く出やすい(-5〜10) | 難関大の比較に向く |
6年間の指導で生徒に伝えてきたことですが、偏差値は「目安」であって「合否の決定要因」ではありません。同じ偏差値67.5でも、入試問題との相性や当日の体調によって結果は大きく変わります。模試の判定がD・E判定でも合格する生徒はいますし、A判定でも不合格になる生徒はいます。
偏差値は志望校選びの「入り口」として活用しつつ、最終的には過去問の得点率で自分の合格可能性を判断することが重要です。各学部の合格最低点と得点率の目安は、慶應義塾大学の合格最低点一覧の記事で詳しく解説しています。
偏差値だけでは測れない慶應入試の難しさ
慶應義塾大学の入試は、偏差値の数字以上に難しいと感じる受験生が多いです。その理由を3つ挙げます。
理由1:小論文の存在
慶應は10学部中8学部で小論文が課されます。小論文は模試で測定しにくい科目であり、偏差値には反映されません。つまり、偏差値が高くても小論文対策が不十分なら不合格になる可能性があります。小論文対策の詳細は慶應義塾大学の小論文対策の記事をご覧ください。
理由2:科目別の難易度が高い
慶應の英語は長文のボリュームが多く、読解スピードと語彙力が求められます。法学部の英語は特に長く、時間内に読み切るだけでも相当な訓練が必要です。偏差値65.0の学部でも、慶應の問題に特化した対策をしなければ太刀打ちできません。
理由3:得点調整の影響
選択科目がある学部では得点調整(標準化)が行われるため、素点と合格最低点を単純に比較できません。得点調整の仕組みを理解していないと、「模試では合格圏だったのに本番で落ちた」という事態が起こりえます。
こうした慶應特有の難しさに対応するためには、偏差値を上げる勉強だけでなく、「慶應に特化した受験戦略」を立てることが重要です。東大毎日塾では、専属東大生メンターが志望学部の入試分析に基づいて、科目ごとの目標点設定と学習計画をオーダーメイドで作成してくれます。「偏差値は足りているのに過去問が解けない」という悩みがある方は、一度プロに相談してみるのも有効な手段です。
偏差値だけでなく、志望学部の入試形式に合わせた科目別の戦略を専属メンターが一緒に設計。慶應の過去問対策・小論文添削・全科目の質問にも365日対応します。
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この記事のポイントをまとめます。
- 偏差値帯:河合塾基準で57.5(看護医療)〜72.5(医学部)。中核学部は65.0〜67.5
- 文系の穴場:商学部A方式(数学必須で敬遠されがち、倍率2.9倍)、文学部(65.0、小論文で勝負)
- 理系の穴場:看護医療学部(57.5で最低)、薬学部(62.5)
- SFC:偏差値70.0だが1〜2科目入試のため構造的に高く出る。科目相性次第でチャンスあり
- 早稲田との比較:法学・商学は同水準。経済・文学は早稲田がやや高い。理工は慶應がやや上
- 注意点:予備校による偏差値の違い、小論文の存在、得点調整など、偏差値では測れない要素が多い
偏差値は志望校選びの出発点ですが、最終的に合否を分けるのは「慶應の入試に特化した対策をどれだけ積めたか」です。偏差値を正しく活用しつつ、過去問対策と科目別の戦略に注力していきましょう。
推薦入試で慶應を目指す場合の選択肢については慶應義塾大学の推薦入試ガイドの記事もあわせてご確認ください。
