英語リスニングの勉強法|聞き取れない原因と上達のコツ

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6年間の指導経験で培った合格メソッドと、自身の受験経験から得た「実践的な学習法」を発信しています。

「英語のリスニングが全然聞き取れない」「勉強法がわからないまま共通テストを迎えそう」――リスニング対策に悩む受験生は非常に多いです。共通テストでは英語200点のうちリスニングが100点を占めており、リスニングを放置することは大きな失点リスクにつながります。

私は中3で英検1級に合格しており、リスニングセクションも含めて対策してきた経験があります。また、東大入試では英語の中でリスニングが30点分出題されるため、二次試験に向けた本格的なリスニング対策も行いました。さらに6年間の受験指導では、リスニングが苦手な生徒を何人も指導してきましたが、正しいやり方で練習すれば確実に伸びる分野です。

この記事では、英語リスニングの勉強法を「なぜ聞き取れないのか」という原因分析から、共通テスト9割を目指す対策、東大リスニング対策まで、段階的に解説します。

  • 英語が聞き取れない5つの原因とその克服法
  • シャドーイング・ディクテーションの正しいやり方
  • 共通テスト・東大リスニングの具体的な対策法
  • レベル別のおすすめ参考書・アプリと学習スケジュール
目次

英語リスニングの勉強法の基本|聞き取れない原因を知る

リスニングが苦手な人は「耳が悪い」「才能がない」と思いがちですが、それは誤解です。聞き取れない原因は明確で、原因ごとに対処法があります。まずは原因を特定し、そこに合った勉強法を選ぶことが上達への最短ルートです。

英語が聞き取れない5つの原因

6年間の指導経験から、リスニングが苦手な生徒には以下の5つの原因のいずれか(または複数)が当てはまります。

原因1: 語彙力の不足

そもそも知らない単語は、何回聞いても理解できません。リスニングの前提として、一定以上の語彙力が必要です。共通テストレベルなら約4,000〜5,000語、難関大なら6,000語以上が目安です。「リスニングが苦手」と感じている人の多くは、実は単語力が足りていないケースが少なくありません。

原因2: 音声変化を知らない

英語には、単語が連なったときに音が変わる「音声変化」があります。これを知らないと、知っている単語でも聞き取れません。

  • リンキング(連結): 「pick up」が「ピカップ」のように、子音と母音がつながる
  • リダクション(脱落): 「good morning」の「d」が消えて「グッモーニング」になる
  • フラッピング: 「water」の「t」が「ラ行」のように変わる(アメリカ英語)
  • 弱形: 「can」「to」「of」などの機能語が極端に弱く短く発音される

これらのルールを一度体系的に学ぶだけで、聞き取り能力は大幅に改善します。

原因3: 処理速度が追いつかない

単語も音声変化も知っているのに聞き取れない場合、英語を処理するスピードが不足しています。読めば分かるけど聞くと分からない――これは脳内で「英語→日本語に翻訳→理解」というステップを踏んでいるために起こります。英語を英語のまま理解する「直聴直解」の力が必要です。

原因4: 英語の語順で理解できない

日本語と英語は語順が大きく異なります。リーディングでは「返り読み」ができますが、リスニングでは音声は一度きりです。英語の語順のまま、頭から意味を取る力が鍛えられていないと、長い文になった瞬間に理解が追いつかなくなります。

原因5: 聞く量の絶対的不足

リスニング力は「筋力」に似ています。正しいフォームで筋トレをしないと筋肉がつかないように、正しい方法で英語を聞く量を積まなければリスニング力は伸びません。「週1回の模試でしかリスニングをしない」という状態では、上達は期待できません。

自分がどの原因に該当するかを把握することが最初のステップです。語彙力不足 → 単語学習が先。音声変化を知らない → ルールの学習が先。処理速度が遅い → シャドーイングが効果的。闇雲に問題を解くのではなく、原因に合った対策を選びましょう。

シャドーイングの効果と正しいやり方

シャドーイング(Shadowing)は、英語の音声を聞きながら、0.5〜1秒遅れで声に出して追いかける練習法です。第二言語習得研究の第一人者である門田修平教授の研究でも、リスニング力向上に最も効果的な練習法の一つとして実証されています。

シャドーイングが効く理由は、音声知覚(英語の音を認識するプロセス)を自動化できるからです。音声知覚が自動化されると、脳のワーキングメモリに余裕が生まれ、意味の理解に集中できるようになります。

シャドーイングの具体的な手順(7ステップ)

  1. 音声だけを聴く: まず内容の大まかな意味を把握する
  2. スクリプトを見ながら聴く: 単語・文法・意味を確認する
  3. 一文ずつリピート: 音声を止めて、一文ずつ繰り返す
  4. オーバーラッピング: スクリプトを見ながら、音声と同時に声を出す
  5. スクリプトを見ながらシャドーイング: 音声に0.5秒遅れで追いかける
  6. スクリプトなしでシャドーイング: 最終段階。耳だけを頼りに追いかける
  7. 自分の音声を録音してチェック: 元の音声と比較し、差を確認する

いきなりステップ6から始めないでください。内容を理解していない素材でシャドーイングをしても、ただの「音真似」になって効果が半減します。必ずステップ1〜4を経てから行いましょう。

素材の選び方と練習時間

シャドーイング素材は「内容の8割以上を理解できるレベル」を選ぶのが鉄則です。難しすぎる素材では効果が出ません。大学受験生には、速読英単語の音声や共通テスト過去問の音声がレベル的に使いやすいです。

練習時間は1日15〜30分を毎日続けるのが理想です。週末にまとめて2時間やるより、毎日15分の方がはるかに効果的です。

ディクテーションで弱点を可視化する

ディクテーションは、英語の音声を聞いて書き取る練習法です。シャドーイングが「処理速度の向上」に効くのに対し、ディクテーションは「自分が聞き取れない箇所を特定する」ための診断ツールとして有効です。

ディクテーションの手順

  1. 音声を1回通しで聴き、大まかな内容を把握する
  2. 一文ずつ音声を止めて、聞き取れた部分を書き出す
  3. 聞き取れない部分は何度か繰り返し聴く(最低5回)
  4. スクリプトと照合し、聞き取れなかった箇所を分析する

最も重要なのはステップ4の「分析」です。聞き取れなかった原因が「知らない単語だった」のか「音声変化で聞き取れなかった」のか「速すぎてついていけなかった」のかを分類することで、次にやるべき対策が明確になります。

ディクテーションは時間がかかるので、毎日やる必要はありません。週2〜3回、1回15〜20分程度で十分です。

音読とオーバーラッピングの活用法

音読とオーバーラッピングは、シャドーイングの前段階として非常に有効な練習法です。

音読の効果

英語の音読は「音と文字を結びつける」力を鍛えます。自分で正確に発音できる単語は聞き取りやすくなるため、音読はリスニング力の土台を作る練習です。私自身、速読英単語上級編の英文を何度も音読して、リーディングとリスニングの両方を鍛えていました。

オーバーラッピングの効果

オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら音声と同時に声を出す練習です。シャドーイングより負荷が低く、音声のリズム・イントネーション・発音を体に染み込ませるのに適しています。シャドーイングが難しいと感じる場合は、まずオーバーラッピングから始めてください。

リスニング力を上げる練習の順序は「音読 → オーバーラッピング → シャドーイング」です。いきなりシャドーイングに飛びつかず、段階を踏むことで挫折なく上達できます。

1日の練習時間とおすすめ教材

リスニングの上達に必要な1日の練習時間と、レベル別のおすすめ教材を整理します。

レベル1日の練習時間おすすめ教材
初級(偏差値40〜50)15分教科書の音声、英検3級〜準2級の音声
中級(偏差値50〜60)15〜30分速読英単語必修編の音声、共テ過去問
上級(偏差値60〜70)30分共テ過去問、キムタツリスニングBasic
最上級(偏差値70以上)30〜45分キムタツ東大リスニング、東大の英語25カ年

重要なのは「長時間1回」より「短時間を毎日」です。1日15分でも毎日続ければ、3ヶ月後にはリスニング力に明確な変化を感じるはずです。

英語学習全体の中でリスニングをどう位置づけるかについては、英語学習ロードマップの記事で詳しく解説しています。

英語リスニングの勉強法を実践|レベル別の対策

ここからは、共通テスト対策から東大リスニング対策まで、目標レベル別の具体的な勉強法を解説します。

共通テストリスニングで9割を取る対策

共通テストのリスニングは100点満点で、大問1・2は2回読み(40点分)、大問3〜6は1回読み(60点分)です。2026年度の平均点は60.81点ですので、9割(90点以上)を取れば大きなアドバンテージになります。

大問別の対策ポイント

大問配点読み上げ対策のポイント
第1問28点2回短文の聞き取り。イラスト問題は先読みで選択肢を把握
第2問12点2回短い対話。1回目で大意、2回目で確認
第3問18点1回短い対話。1回のみなので集中力が鍵
第4問12点1回図表問題。音声開始前に図表の項目を確認
第5問16点1回講義型。ワークシートの穴を先読みしておく
第6問14点1回長めの対話。メモを取りながら聞く

9割を取るための最大のポイントは「先読み」です。音声が流れる前に、選択肢や図表にざっと目を通し、「何を聞き取ればいいか」を事前に把握しておきます。特に1回読みの大問3〜6では、先読みの有無で正答率が大きく変わります。

9割を目指す学習ステップ

  1. 共通テスト過去問を時間を計って解く
  2. 答え合わせ後、間違えた問題のスクリプトを確認する
  3. 聞き取れなかった原因を分析する(語彙?音変化?速度?)
  4. 同じ音声でシャドーイングを行う
  5. 2週間後に同じ問題をもう一度解く

私が実際に受講したスタディサプリには共通テスト対策講座が含まれており、リスニングの解法テクニック(先読みのコツ、メモの取り方、消去法の使い方)を体系的に学べます。リスニングの勉強法がわからない人は、まず映像授業で解き方の型を身につけてから過去問演習に入ると効率的です。

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東大・難関大リスニングの対策法

東大の二次試験では英語120点中30点がリスニングです。試験開始45分後から約30分間音声が放送され、3パート計15問(5択)で構成されています。共通テストと比べて英文が長く、内容も複雑です。

東大リスニングの特徴

  • 2人の対話、3人の対話、モノローグなど多様な形式
  • 5択問題(共通テストは4択が中心)で紛らわしい選択肢が多い
  • アメリカ英語以外の発音が出る可能性がある
  • リスニング中にリーディングやライティングの解答も並行して進める必要がある

東大リスニングの対策手順

  1. まず共通テストレベルを完成させる: 共通テストで安定して85点以上取れるようになってから東大対策に入る
  2. 「キムタツの東大英語リスニング」で形式に慣れる: 東大形式の模擬テスト10回分を収録。まずBasicから始め、解き終わったら本編に進む
  3. 速聴トレーニング: 1.2〜1.5倍速で音声を聞く練習をすると、本番の音声がゆっくりに感じられる
  4. 東大の英語25カ年の過去問で実戦演習

時期別のリスニング学習スケジュール

時期やるべきこと1日の目安
高1〜高2英語の音に耳を慣らす。単語帳の音声を聴く習慣をつける10〜15分
高2後半〜高3春音声変化のルールを学ぶ。音読・オーバーラッピングを始める15〜20分
高3夏シャドーイングを本格開始。共テ過去問で実力チェック20〜30分
高3秋共テ・二次の過去問演習を中心に。弱点の集中対策30分
高3冬〜直前本番形式の時間制限付き演習。先読みの精度を高める30分

最低でも高3の夏休みにはリスニング対策を開始してください。直前期に慌てて対策しても、リスニング力は一朝一夕では伸びません。毎日の積み重ねが結果を左右します。

リスニング対策の参考書とアプリ

おすすめ参考書

教材名対象レベル特徴
速読英単語 必修編(音声活用)共通テスト〜中堅大単語学習とリスニングを同時に。スロー&ナチュラルの2速度
きめる! 共通テスト英語リスニング共通テスト大問別の解法戦略を解説。基礎から始めたい人に
キムタツリスニング 合格の法則共通テストBasic→Practice の2段階。演習量が豊富
新 キムタツの東大英語リスニング東大・難関大東大形式の模擬テスト10回分。3種の英語を収録
東大の英語リスニング20カ年東大過去問20年分の定番教材

おすすめアプリ

  • abceed: 無料で300冊以上の教材音声を再生可能。倍速再生にも対応し、速聴トレーニングに使える
  • 英語の友(旺文社): ターゲット1900や英検参考書の音声が集約。通学時間のリスニング習慣づくりに
  • ディクトレ: ディクテーション特化の無料アプリ。中学レベルから段階的に練習できる

よくある失敗パターンと対処法

6年間の指導で見てきた、リスニングが伸びない受験生に共通する失敗パターンを紹介します。

失敗1: 聞き流しだけで満足する

BGMのように英語を流しておけばリスニング力が上がると思っている人がいますが、これは科学的に効果が薄いことがわかっています。第二言語習得研究では、理解できない音声を聞き流しても記憶に定着しないことが示されています。80%以上理解できる素材を、意識的に聞く姿勢で取り組むことが大切です。

失敗2: いきなり難しい素材に挑む

偏差値50台なのにいきなりTEDやCNNを聞く人がいますが、内容がほとんど理解できない状態では練習になりません。自分のレベルに合った素材を選ぶのが大原則です。

失敗3: スクリプトで確認しない

「聞くだけ」で終わりにするのは非常にもったいないです。聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認し、「なぜ聞き取れなかったか」を分析するプロセスが上達の鍵です。

失敗4: リスニング対策を後回しにする

「リーディングの勉強が先」と考えてリスニング対策を高3の秋以降に先延ばしする人が多いですが、リスニング力は短期間では伸びません。少なくとも高3の夏からは毎日15分のリスニング習慣を持つべきです。

独学で伸び悩んだときの解決策

リスニング対策を独学で続けていると、「毎日やっているのに点数が上がらない」という壁にぶつかることがあります。6年間の指導経験から、独学で伸び悩む最大の原因は「自分の弱点が正確に把握できていない」ことです。

リスニングの勉強は、語彙力・文法力・音声知覚・処理速度が複合的に絡み合っています。どこがボトルネックなのかを客観的に診断し、最適な学習計画を立てるには、第三者の視点が有効です。

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まとめ|英語リスニングの勉強法で大切なこと

この記事で解説した英語リスニングの勉強法のポイントを整理します。

  • まず「なぜ聞き取れないか」の原因を特定する: 語彙不足、音声変化、処理速度、語順理解のどれが課題かを把握する
  • シャドーイングとディクテーションを中心に練習する: シャドーイングで処理速度を上げ、ディクテーションで弱点を特定する
  • 「音読 → オーバーラッピング → シャドーイング」の順で段階を踏む: いきなり難しい練習に飛びつかない
  • 毎日15分以上を継続する: 週1回2時間より、毎日15分の方がはるかに効果的
  • 8割理解できるレベルの素材を使う: 難しすぎる素材は効果が薄い
  • 共通テストは「先読み」がカギ: 音声開始前に選択肢に目を通す習慣をつける

リスニング力は正しい方法で毎日練習すれば、3ヶ月程度で目に見える効果が出ます。「才能」ではなく「やり方と継続」がすべてです。今日からできることを一つずつ実践してみてください。

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