難関医学部や東大の物理で高得点を取るための「難問題の系統とその解き方」の使い方

本記事の内容
  • 難問題の系統とその解き方とはどんな問題集なのか
  • 難問題の系統とその解き方をやるべき人はこんな人
  • 難問題の系統とその解き方で難関医学部や東大で高得点を取るための使い方
  • 難問題の系統とその解き方の次にやるべき問題集

「難問題の系統とその解き方」という問題集は名前に難問題と入っている通り、発展レベルの問題が数多く掲載されている難関大対策に用いられるハイレベルな問題集です。

難関大を目指す人がより物理を得意にしたい、物理で高得点を狙いたいと言う場合に非常に役立つ問題集です。

私は「難問題の系統とその解き方」をやりこむことで物理の成績を東大理3合格レベルまで引き上げることができました。

「難問題の系統とその解き方」は東大などの最難関大学志望者におすすめの問題集である一方、適切なレベルの人が適切な使い方をしないと時間の無駄になってしまう可能性もあります。

今回はそんな私の物理の成績向上にかなり貢献した「難問題の系統とその解き方」についてどんな人がどのように使えばいいのか解説したいと思います。

目次

難問題の系統とその解き方とは

「難問題の系統とその解き方」は東大のような最難関大学においても発展的なレベルといえるような問題を数多く掲載しています。

それらを解くためにどのように考えたらよいのかを数学的な考察や思考力が試されるより実戦的な問題を通して学習する問題集です。

問題の難易度はかなり高い方で、最難関大対策に特化した問題集といえます。

「難問題の系統とその解き方」は力学・熱・波動編と電磁気・原子編の2冊にわかれています。

この問題集は例題と演習題から構成されており、例題は118問、演習題は177問あり、問題数が非常に多いです。

「名問の森」と難易度が被っている部分も多少ありますが、ほとんどの問題はより発展的な内容になっています。

同レベルの難易度の問題集として「物理標準問題精講」があります。

「物理標準問題精講」の方が「難問題の系統とその解き方」より問題数が少ないため、入試までの残り期間を考えてどちらを選択するかを判断した方がよいです。

「物理標準問題精講」について詳しくは下記の記事をご覧ください。

「難問題の系統とその解き方」に掲載されている問題の問題数を単元ごとにまとめて表にしました。

単元例題の問題数演習題の問題数
力学3239
1016
波動1938
電磁気4257
原子1527

この問題集の問題に難なく対応できるようになれば、どんな大学の物理の問題においても高得点を取ることができるようになります。

難問題の系統とその解き方をやるべき人

「難問題の系統とその解き方」は東大物理で高得点を狙っている人慶應大学医学部や京大医学部、東大理科3類など難関医学部を目指している人におすすめです。

東大志望や医学部志望であったとしても、上記に当てはまらない人は優先度が低い問題集です。

また、東大物理で高得点を狙っている人や難関医学部を目指している人でも、物理の入試標準問題を難なく解けるレベルにない人は手を出さないでください。

物理の入試標準レベルとは具体的に「名問の森」や「物理重要問題集」のような問題集に載っている問題のレベルです。

「名問の森」の問題が全て解けるようになった人が次に「難問題の系統とその解き方」に取り組むと問題なく解き進めることができます。

まだ、「名問の森」を完成させていないと言う人はまず先に「名問の森」から始めてください。

難問題の系統とその解き方の使い方

基本的な学習の進め方としてまずは例題だけに取り組み、例題が全て解けるようになるまで周回するという方法がおすすめです。

この問題集は例題だけでもかなりの問題数があるだけでなく、演習題はかなり難易度が高い上に解説が少ないため、例題だけ取り組むという使い方がほとんどの人にとって最適です。

私はこの問題集の例題だけ解きました。

公式を丸暗記して、それを当てはめるといった解き方を今までしてきた人が「物理標準問題精講」の問題に対応することはかなり難しいです。

ハイレベルな物理の問題も教科書に載っているような物理現象の組み合わせにしかすぎませんが、その現象をしっかりと理解していないと何が起きているのかわからず手も足も出ないという状態になってしまいます。

難関大で出題される発展的な問題にも対応できる応用力を身につけるためには、この問題集の学習を進める際に「何が起きているのか」を強く意識する必要があります。

訳もわからずなんとなく式変形するといったことは避けなければなりません。

それでは、実際に私はどのようにこの問題集に取り組んだのかを紹介します。

STEP
例題を前から解いて1周する

まずは問題集の前から例題を解き進めていきます。

「名問の森」を完成させていれば、1周目であったとしても解ける問題は少なくないと思います。

1日3,4問ずつ例題を解いていくと1ヶ月程度で1周できるため、それくらいのペースが好ましいです。

わからない問題があったとしてもすぐに解説を見るのではなく、落ち着いて考えてみてください。

発展的な物理の問題はどのような現象がどのように組み合わさっているのかを判断するのが難しいです。

解法の方針がすぐ立たなかったとしても、図を書くなどして手を動かしてみてください。

それでもわからない場合は解説を読みます。解説を読む時も実際に自分の手で計算しながらだとより良いです。

1周目では解説を理解することを最優先してください。

「名問の森」を完成させている人であれば、一人で解説を読んで十分理解できると思います。

ここでわからない部分に関しては調べたり人に聞いたりして必ずその場で解決してください。

わからないことが解決したら2周目以降に再び調べたり人に聞いたりすることを繰り返さないように自分なりの解説を問題集に書き加えておきます。

1周目でしっかりと理解することができていれば、2周目以降の演習のスピードがあがり、学習効率が上がります。

決してわからないところを放置したまま、先に進むことがないようにしてください。

STEP
例題をさらにもう1周する

1周目で小問全てを解答することは難しいので、全問題もう1周することになります。

物理の問題は小問は順番にやって、問題の誘導に乗っていくことが大事なので、間違えた小問だけをやるのではなく、間違えた小問がある大問は全て解き直した方がいいです。

STEP
解けない問題のみ周回する

2周すれば、小問全てを正解できるような大問もあると思うので、そのような問題は飛ばして3周目、4周目をやっていきます。

これを解けない問題がなくなるまで繰り返します。

演習題をやるべきなのは例題が全て解けるようになって、過去問もやりきって、もう何もやることがないという状態になった人だけです。

「難問題の系統とその解き方」の問題が全て解けるようになる頃には、入試問題の中でも応用力が必要とされる問題にも対応する力がついているでしょう。

難問題の系統とその解き方の次にやるべき問題集

「難問題の系統とその解き方」の次にやるべき問題集はありません。過去問演習をしましょう。

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