難関医学部や東大で高得点を取るための「物理標準問題精講」の使い方

本記事の内容
  • 物理標準問題精講とはどんな問題集なのか
  • 物理標準問題精講をやるべき人はこんな人
  • 物理標準問題精講で難関医学部や東大で高得点を取るための使い方
  • 物理標準問題精講の次にやるべき問題集

「物理標準問題精講」という問題集は名前に標準と入っているため、入試標準レベルと勘違いされがちですが、難関大対策に用いられるハイレベルな問題集です。

難関大を目指す人がより物理を得意にしたい、物理で高得点を狙いたいと言う場合に非常に役立つ問題集です。

私は「物理標準問題精講」をやりこむことで物理の成績を東大理3合格レベルまで引き上げることができました。

「物理標準問題精講」は難関大志望者におすすめの問題集である一方、適切なレベルの人が適切な使い方をしないと時間の無駄になってしまう可能性もあります。

今回はそんな私の物理の成績向上にかなり貢献した「物理標準問題精講」についてどんな人がどのように使えばいいのか解説したいと思います。

目次

物理標準問題精講とは

「物理標準問題精講」は難関大学の入試で合否の分かれ目になる問題が厳選されており、それらを解くためにどのように考えたらよいのかを数学的な考察や思考力が試されるより実戦的な問題を通して学習する問題集です。

問題の難易度は高い方で、難関大対策に特化した問題集といえます。

「物理標準問題精講」は高校物理の力学、波動、熱、電磁気、原子を含めた全範囲の問題が1冊にまとめられています。

問題の難易度は三段階に分けられて、問題の横に星の数で表されています。

「名問の森」と難易度が被っている部分も多少ありますが、ほとんどの問題はより発展的な内容になっています。

「名問の森」について詳しくは下記の記事をご覧ください。

「物理標準問題精講」に掲載されている問題の問題数を単元ごとにまとめて表にしました。

単元問題数
力学26
10
波動19
電磁気25
原子と原子核10
新傾向問題5

全部で95問あります。

「物理標準問題精講」と同じレベルの問題集に「難問題の系統とその解き方」という問題集があります。

「難問題の系統とその解き方」は2冊に分かれており、「物理標準問題精講」と比べて問題数が多いため、どちらを選択するかは入試までの残り期間を考慮して判断するのがよいでしょう。

この問題集を完成させた場合、どんな大学の物理の問題においても高得点を取ることができるようになります。

物理標準問題精講をやるべき人

「物理標準問題精講」は東大物理で高得点を狙っている人慶應大学医学部や京大医学部、東大理科3類など難関医学部を目指している人におすすめです。

東大志望や医学部志望であったとしても、上記に当てはまらない人は優先度が低い問題集です。

また、東大物理で高得点を狙っている人や難関医学部を目指している人でも、物理の入試標準問題を難なく解けるレベルにない人は手を出さないでください。

物理の入試標準レベルとは具体的に「名問の森」や「物理重要問題集」のような問題集に載っている問題のレベルです。

「名問の森」の問題が全て解けるようになった人が次に「物理標準問題精講」に取り組むと問題なく解き進めることができます。

まだ、「名問の森」を完成させていないと言う人はまず先に「名問の森」から始めてください。

物理標準問題精講の使い方

基本的な学習の進め方は問題集の前から問題を解いていき、それを全ての問題が解けるようになるまで繰り返すという方法がおすすめです。

この問題集に取り組むにあたって最終目標は全ての問題において物理現象を他人に説明できるくらい理解し、完全解答できるような状態です。

公式を丸暗記して、それを当てはめるといった解き方を今までしてきた人が「物理標準問題精講」の問題に対応することはかなり難しいです。

ハイレベルな物理の問題も教科書に載っているような物理現象の組み合わせにしかすぎませんが、その現象をしっかりと理解していないと何が起きているのかわからず手も足も出ないという状態になってしまいます。

難関大で出題される発展的な問題にも対応できる応用力を身につけるためには、この問題集の学習を進める際に「何が起きているのか」を強く意識する必要があります。

訳もわからずなんとなく式変形するといったことは避けなければなりません。

それでは、実際に私はどのようにこの問題集に取り組んだのかを紹介します。

STEP
問題集を前から解いて1周する

まずは問題集の前から問題を解き進めていきます。

「名問の森」を完成させていれば、1周目であったとしても解ける問題は少なくないと思います。

問題集に載っている問題数がそれほど多くないため、単元ごとに問題集を周回する必要はないです。

1日3,4問ずつ解いていくと1ヶ月程度で1周できるため、それくらいのペースが好ましいです。

わからない問題があったとしてもすぐに解説を見るのではなく、落ち着いて考えてみてください。

発展的な物理の問題はどのような現象がどのように組み合わさっているのかを判断するのが難しいです。

解法の方針がすぐ立たなかったとしても、図を書くなどして手を動かしてみてください。

それでもわからない場合は解説を読みます。解説を読む時も実際に自分の手で計算しながらだとより良いです。

1周目では解説を理解することを最優先してください。

「名問の森」を完成させている人であれば、一人で解説を読んで十分理解できると思います。

ここでわからない部分に関しては調べたり人に聞いたりして必ずその場で解決してください。

わからないことが解決したら2周目以降に再び調べたり人に聞いたりすることを繰り返さないように自分なりの解説を問題集に書き加えておきます。

1周目でしっかりと理解することができていれば、2周目以降の演習のスピードがあがり、学習効率が上がります。

決してわからないところを放置したまま、先に進むことがないようにしてください。

STEP
全問題さらにもう1周する

1周目で小問全てを解答することは難しいので、全問題もう1周することになります。

物理の問題は小問は順番にやって、問題の誘導に乗っていくことが大事なので、間違えた小問だけをやるのではなく、間違えた小問がある大問は全て解き直した方がいいです。

STEP
解けない問題のみ周回する

2周すれば、小問全てを正解できるような大問もあると思うので、そのような問題は飛ばして3周目、4周目をやっていきます。

これを解けない問題がなくなるまで繰り返します。

「標準問題精講」の問題が全て解けるようになる頃には、入試問題の中でも応用力が必要とされる問題にも対応する力がついているでしょう。

標準問題精講の次にやるべき問題集

「標準問題精講」を完成させることができたら、基本的にはあとは過去問演習をやればよいです。

過去問演習も1通りやってしまったという場合で、まだ数ヶ月以上時間的余裕がある場合には、「難問題の系統とその解き方」に取り組んでみてもいいかもしれません。

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